漆喰
      漆喰と土の章


 伝統製法による「土佐漆喰」は主に次の3つの特徴があり、他の地域の雨に弱い漆喰とまったく違うものになっています。(1)石灰石を焼成する際に岩塩を少し添加する。これで粒度の荒い、コテさばきのよい消石灰が出来ます。(2)スサに発酵させた稲藁を使う。これにより、黄味を帯びたオフホワイトの目に優しい表情が出ます。(3)練るときにツノマタなどの海藻の糊(のり)を使わず、水だけで練る。

 それだけ純粋な硬い炭酸カルシウムになり、強い風雨に遭ってもこれによく耐えてはがれ落ちることなく家の品格を保ち、百年を経てもその白さを愉しむことができます。

 「水ごね十年、糊ごね一年」という言葉があります。水だけで練った漆喰の壁はコテさばきが難しいので十年の修業がいるが、糊を入れると一年の修業で同じような出来栄えの壁が塗れるという意味です。他の地域の漆喰が糊ごねであるのに比べて、土佐漆喰は水ごねであることが素晴らしいのです。

 高知県馬路村の木をはじめ森林の産物などを実物展示している「森の情報館・エコアス馬路村」が高知市南御座にあります。「土佐派の家」メンバーの設計ですが、ここでは壁の一部を塗り残して、土壁の中身がよく分かる展示がされています。
漆喰塗
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内観写真


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土佐派の家
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